マーケティングリサーチを外注したいけれど、どの調査会社に頼めばいいか分からない。複数社から見積もりは取り寄せたものの、何を基準に比べればいいのか判断がつかない。リサーチ担当者からよく聞く悩みです。委託金額が大きく、稟議を通す必要もあるため、調査会社選びは慎重にならざるを得ません。ここでは、見積もりを正しく比較するための視点を、定性調査の現場経験をもとに整理してお伝えします。
目次
見積もりを依頼する前に調査設計を固める
調査会社へ見積もりを依頼する前に、社内で調査設計の骨格を固めておきましょう。目的が曖昧なまま複数社へ相談すると、返ってくる提案がバラバラになり、比較そのものが難しくなります。問い合わせ前に、せめて次の点は整理しておきたいところです。
- 調査の目的と活用シーン。新商品開発、広告評価、ブランド調査など
- 調査手法の方向性。定性調査か定量調査か、両方か
- 対象者のプロフィール。年齢、性別、利用経験など
- 希望するスケジュール。実査日と報告書の納期
- 予算の上限。稟議が必要な場合は、その金額ラインも押さえておく
定性調査、なかでもデプス・インタビューやフォーカス・グループ・ディスカッションは、調査設計の精度がそのまま結果の質に出ます。何を明らかにしたいのかを言語化しておくだけで、調査会社から返ってくる提案の質は段違いに上がります。
見積もり比較で見るべき5つのポイント
複数社の見積もりが揃っても、金額の高低だけで決めるのは避けたいところです。コンサルティング・ファーム時代に数多くのリサーチを外注してきた経験から、私はいつも次の観点をチェックしています。
- 費用の内訳が明示されているか。リクルート費、会場費、モデレーター費、レポート費などが分かれて書かれているかを確認します。一括見積もりしか出てこない場合は、内訳の開示を依頼してください。
- リクルート条件の詳細。どのパネルから対象者を抽出するか、スクリーニングをどこまで厳密にかけるかで、調査の質は大きく変わります。
- モデレーターの経験と実績。デプス・インタビューやフォーカス・グループ・ディスカッションは、進行役の力量で結果が決まります。担当者の経歴を尋ねるのは、けっして失礼ではありません。
- 報告書の形式とボリューム。エグゼクティブサマリーの有無、動画クリップの添付など、会社ごとにアウトプットの作りはかなり違います。
- 機密保持契約への対応。新製品開発や競合調査では、マーケティングリサーチの機密保持契約は外せません。NDA締結に慣れている会社かを事前に確かめておきます。
市場調査を委託するときの流れ
市場調査の委託の流れを大まかに把握しておくと、社内調整もスムーズに進みます。最初は調査会社への打診とRFP、つまり提案依頼書の送付から始まります。続いて提案書と見積もりを受け取り、社内で比較検討と稟議承認を行い、調査会社と契約とNDAを締結。そこから調査設計を確定してリクルートを開始し、実査、分析、報告書納品へと進みます。定性調査の場合、実査から報告書納品まで2〜4週間ほどかかることが多いので、スケジュールには余裕を持たせておくと安心です。稟議書を書くときは、調査目的、期待される成果、費用対効果をはっきり書いておくと通りやすくなります。とくに定性調査の稟議書では、なぜ定量調査ではなく定性調査でなければならないのか、その理由付けが要になります。
マーケティングリサーチの調査会社の選び方
マーケティングリサーチの調査会社の選び方として、私が長く現場を見てきて重視しているのは、実績の幅、特定領域への専門性、対応の柔軟性の三つです。大手の調査会社には安心感がありますが、小規模でニッチな調査には動きにくかったり、コミュニケーションに時間がかかったりすることもあります。専門特化型の会社は特定のカテゴリや手法に強みを持っていて、マーケティングリサーチ外注の目的と合えば非常に頼れる存在です。過去の調査実績を資料で見せてもらうほか、初回打ち合わせでどんな質問が返ってくるかを観察するのも、会社の実力を測るうえで効きます。芯を突いた問いを投げ返してくる会社は、調査設計力も高い傾向があります。
インタビュールーム赤坂 バイデンハウスが選ばれる理由
調査会社が決まり実査の準備が進むと、次に効いてくるのがインタビュールーム選びです。国内外のさまざまな施設を使ってきた経験から、使いやすい会場とそうでない会場の差が、そのまま調査のクオリティに響くことを何度も実感してきました。その経験をもとに設計し運営しているのが、インタビュールーム赤坂 バイデンハウスです。
- 2フロア展開。3階はカジュアル、4階は落ち着いたムードのある空間で、調査内容やターゲット層に合わせて使い分けられます。
- マジックミラー設置。クライアントは観察室からリアルタイムで調査の様子を見られます。
- ZOOMやストリーミング配信に対応。遠方のクライアントや海外スタッフもオンラインでライブ視聴できます。
- 英語対応スタッフが在籍。外資系クライアントや国際プロジェクトの実査にも対応します。
- 洗面台完備で清潔な環境。対象者もスタッフも快適に過ごせるよう、空間づくりにこだわっています。
- 対象者最大6名まで対応、営業時間は9時30分から22時。フォーカス・グループ・ディスカッションや夜間実査にも柔軟に応じます。
赤坂という都心のアクセスのよい立地に加え、リサーチの現場を知る者が手がけた施設だからこそ、調査の質を高める細部にまで手を入れています。見積もり比較や調査会社の選定が一段落したタイミングで、実査会場の候補としてインタビュールーム赤坂 バイデンハウスの空き状況をのぞいてみてください。
お電話でのお問い合わせ:03-6441-0989(11:00〜18:00、土日祝除く)
著者プロフィール
石崎 健人
インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役
外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。
