ユーザーインタビューで本音を引き出す7つの質問設計と進め方

ユーザーインタビューをやってみたいけれど、どこから手をつければいいかわからない。リサーチに関わる方からそんな声をよく聞きます。質問項目の作り方、進行のコツ、分析の方法、そして何人に聞けばいいのか。やることが多そうで腰が重くなる気持ちは、よくわかります。ただ、基本的な設計はいくつかのポイントを押さえれば思いのほかシンプルです。今回は、国内外の調査現場で積み上げてきた経験をもとに、実践的な視点でまとめてみます。

ユーザーインタビューとは何か、まず整理します

ユーザーインタビューは定性調査の手法のひとつです。アンケートのような定量調査が何人中何人がそう思うかを把握するのに対して、ユーザーインタビューはなぜそう思うのか、どんな文脈でそう感じたのかを深掘りします。形式としては、1対1で行うデプス・インタビュー、つまり個別インタビューと、複数人で議論するフォーカス・グループ・ディスカッション、いわゆるグループインタビューに大きく分かれます。プロダクト開発やUX改善の文脈ではデプス・インタビューが選ばれるケースが多く、ユーザー一人ひとりの行動や思考を丁寧に拾いたいときに向いています。

ユーザーインタビュー設計の核は質問項目づくり

質問項目の作り方はインタビュー設計の核心です。意識したいのは、答えを誘導しないこと。よくある失敗は、この機能は使いやすいと思いましたかといったYes/Noで終わる質問や、前提を含んだクローズドな聞き方です。代わりに、この機能を使ってみてどんなことが頭に浮かびましたかというように、オープンに尋ねてみてください。

インタビューガイドを組み立てるときは、だいたい次の流れで構成しています。

  • アイスブレイク。日常の話題でリラックスしてもらう時間で、5〜10分ほど。
  • コンテキスト理解。対象者の背景や行動習慣を把握する時間で、15〜20分ほど。
  • コアテーマ。調査目的に直結した質問を深掘りする時間で、20〜30分ほど。
  • クロージング。気になったことを自由に話してもらう時間で、5分ほど。

質問項目を盛り込みすぎると消化不良になります。コアテーマに絞って5〜8問程度に抑え、それぞれに掘り下げる余白を残しておくとうまく回ります。

ユーザーインタビューの人数と分析の考え方

何人にインタビューすればいいですかという質問は、本当によく受けます。定性調査の世界では、1セグメントあたり5〜8名が目安とされることが多いです。Nielsen Norman Groupが、5人のユーザーテストで主要な課題の85%が発見できると述べていることとも重なります。対象者のセグメントが複数あれば、それに応じて総数は増えていきます。

分析でつまずきやすいのは、録音・録画を文字起こしして終わってしまうパターンです。拾うべきは、発言の背後にある意図や感情の動き。KJ法やアフィニティ・ダイアグラムで発言をテーマごとにグルーピングしていくと、パターンが見えてきます。以前あるプロジェクトで実感したのは、ネガティブな発言と、それでも使い続けている行動とのあいだに、最もリアルなインサイトが潜んでいるということでした。言葉だけでなく、行動との矛盾にも目を向けてみてください。

インタビューの場が情報の深さを左右します

質問設計と同じくらい、インタビューを行う場も結果を左右します。対象者がリラックスして話せる環境かどうかで、引き出せる話の深さは変わってきます。これまでいくつものインタビュールームを使ってきて感じてきたのは、清潔感、静粛性、スタッフの対応の三つが調査の質に直結するということです。部屋が雑然としていたり、防音が甘くて外の音が入ってきたりすると、対象者だけでなくモデレーターの集中力にも響きます。

クライアントやオブザーバーがマジックミラー越しに観察できるかどうかも、実査の運営では見落とせないところです。リアルタイムで観察しながら議論できることで、調査の精度も意思決定のスピードも上がります。

インタビュールーム赤坂 バイデンハウスについて

これまでの経験を総動員して設計・運営しているのが、インタビュールーム赤坂 バイデンハウスです。東京メトロ赤坂駅からすぐの立地で、3階と4階の2フロアを展開しています。3階はカジュアルで開放的、4階は落ち着いたムードのある空間で、調査内容や対象者層に合わせて選んでいただけます。

こういう施設があればと思い続けてきた要素を、できる限り詰め込みました。設備や対応は次の通りです。

  • マジックミラーを設置し、オブザーバーがリアルタイムで観察できます。
  • 洗面台を備え、長時間の実査でも快適に過ごせます。
  • ZOOM配信やストリーミング配信に対応し、遠方のクライアントもオンラインで参加できます。
  • フォーカスビジョン、Forstaに対応しています。
  • 英語対応スタッフが在籍し、グローバル案件にも対応します。
  • 対象者は最大6名まで。デプス・インタビューからフォーカス・グループ・ディスカッションまで運用できます。
  • 営業時間は9:30〜22:00で、夜間の実査にも対応します。

ユーザーインタビューは、設計と実査と分析が噛み合って初めて意味のある結果につながります。場の選択もその一部です。インタビュールーム赤坂 バイデンハウスが、みなさんの調査を支える場になれたら嬉しいです。仮予約からお気軽にどうぞ。

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著者プロフィール

石崎 健人

インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役

外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。

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