フォーカスグループ調査の設計から分析まで:失敗しない7つの実施原則

フォーカスグループを具体的にどう進めればいいのか。定性調査を初めて企画するとき、あるいは久しぶりに担当するとき、戸惑う方は少なくありません。コンサルティング・ファーム時代から国内外の現場に携わってきましたが、なんとなく知っているのと実際に使いこなせるのとでは、思いのほか大きな差があると感じています。基本から進め方、人数、会場選びまで、現場で身についた感覚を交えてお伝えします。

フォーカスグループとは?デプス・インタビューとの違い

フォーカスグループは、複数の対象者を同じ場に集め、モデレーターのファシリテーションのもとで自由に意見を交わしてもらう定性調査の手法です。正式にはフォーカス・グループ・ディスカッション、略してFGDと呼ばれ、グループインタビューとほぼ同義で用いられています。

一対一で深く掘り下げるデプス・インタビューと比べたとき、フォーカスグループならではの面白さは、参加者同士の対話から生まれるダイナミクスにあります。誰かの発言が別の参加者の記憶や感情を呼び起こし、単独では出てこなかった声が浮かび上がってくる。この連鎖こそがフォーカスグループを選ぶ理由です。新商品のコンセプト評価、広告クリエイティブのテスト、ブランドイメージの把握など、人々の頭の中にある共通認識や温度感を掴みたい場面で力を発揮します。

グループインタビューの人数と進め方

人数は教科書的に6〜8名とされることが多いのですが、複数の会場で実際に立ち会ってきた感覚では、5〜6名がもっともバランスよく回ります。7名を超えると発言の順番待ちが生まれ、静かな参加者が埋もれてしまいがちです。逆に4名以下だと対話の熱量が落ち、フォーカスグループの醍醐味が薄れます。

進め方はおおむね次の流れで組み立てます。

  • アイスブレイクは10〜15分ほど。軽い自己紹介や日常的な話題から入り、参加者同士が打ち解ける時間をとります。最初の空気が、その後の発言の深さを決めます。
  • テーマ導入は5〜10分。調査テーマを自然な流れで提示し、関心を引き出します。司会が誘導しすぎないよう気をつけたいところです。
  • コアディスカッションは60〜90分。ガイドに沿って本題を掘り下げます。モデレーターは、特定の参加者が場を支配しないよう発言のバランスを取りながら進めます。
  • クロージングは10分ほど。全体を振り返り、最後のコメントを求めます。ここで思わぬ本音がこぼれることも少なくありません。

モデレーターの役割は、調査品質を左右する最大の変数です。優れたモデレーターは聞く7割、整理する3割のリズムを保っています。誘導せず、それでいて場を止めずに掘り下げる。この技術は一朝一夕では身につきません。初めて担当する方は、ガイドラインを丁寧に作り込み、可能なら経験者にレビューしてもらうとよいでしょう。

グループインタビューの会場選びで見落としがちな3点

どの会場でも同じだろうと思われがちですが、会場選びは調査の質に直結します。国内外の会場を使ってきたなかで、特に外せないと感じるポイントを3つ挙げます。

  • マジックミラーの有無。クライアントが観察室からリアルタイムで確認できる環境は、定性調査の基本インフラです。これがないと、観察とフィードバックのサイクルがうまく回りません。
  • 配信対応の充実度。リモートでの実査観察はもはや標準です。ZOOM配信やストリーミング配信の品質は事前に必ず確認しましょう。音声や映像が不安定だと、遠方のクライアントや海外本社との連携に支障が出ます。
  • 参加者にとっての居心地。見落とされがちですが、リラックスできる空間かどうかは発言の質に直接響きます。以前利用したある会場では、椅子が硬く蛍光灯の圧迫感もあり、参加者が緊張したまま終わってしまいました。事前に口コミやレビューで雰囲気を確かめておくと安心です。

インタビュールーム赤坂 バイデンハウスを選ぶ理由

こうした経験の積み重ねをもとに、自ら設計・運営しているのがインタビュールーム赤坂 バイデンハウスです。所在地は東京都港区赤坂2-14-8 山口建設ビル 3F/4F。使いやすく、清潔で、機能的な会場というシンプルな方針を突き詰めた施設です。

3階はカジュアルな雰囲気で、日用品や食品、ライフスタイル系のテーマに馴染みます。4階は落ち着いたムードがあり、プレミアムブランドや感性系のセッションに向いています。調査の性格に合わせて使い分けられるので、会場選びの自由度が広がります。

  • マジックミラーを設置しており、観察室からリアルタイムで参加者の様子を見ていただけます。
  • ZOOM配信・ストリーミング配信に対応。フォーカスビジョン(Forsta)にも対応しており、国内外どこからでも観察可能です。
  • 対象者は最大6名まで。フォーカスグループにちょうどよい人数設計です。
  • 洗面台つきで、参加者もスタッフも快適に過ごせる衛生環境を整えています。
  • 英語対応スタッフが在籍。外資系クライアントや海外パネルを使った実査にもスムーズに対応します。
  • 営業時間は9:30〜22:00。夜間の仮予約・本予約にも柔軟に応じます。

フォーカスグループを成功させるには、手法の理解、モデレーターのスキル、会場環境の三つが揃っていることが欠かせません。会場でお悩みの方は、インタビュールーム赤坂 バイデンハウスもぜひ候補に加えてみてください。仮予約はオンラインから受け付けています。

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著者プロフィール

石崎 健人

インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役

外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。

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