インタビュールームってどんなときに使うんですか、という質問を、定性調査をはじめたばかりの方や施設探しに迷っている方からよくいただきます。フォーカス・グループ・ディスカッションやデプス・インタビューという言葉は知っていても、実際の現場でどう使われているのかは意外と見えにくいものです。コンサルティング・ファーム時代から国内外の施設をいくつも使ってきた経験をもとに、利用シーンごとの勘どころをお話しします。
目次
インタビュールームとは何か
インタビュールームは、定性調査を行うために設計された専用施設です。普通の会議室と決定的に違うのは、マジックミラー越しにクライアントやオブザーバーが別室から調査の様子を見られる点です。対象者にとっては自然に話せる場所、クライアントにとっては生の反応をその場で確認できる場所、この両立こそが専用施設ならではの強みです。設備面では録音・録画、ZOOMやストリーミング配信への対応、音響まわりも事前に確認しておきたいところです。
現場で実際に使われる5つのシーン
立ち会ってきた調査を振り返ると、インタビュールームの使われ方は思っているより幅があります。グループインタビュー専用の場所と思われがちですが、実際は次のように活用されています。
- フォーカス・グループ・ディスカッション。複数の対象者が意見を交わすなかで、ひとりでは出てこない共鳴や対立が表に出てきます。新商品のコンセプト評価や広告表現のテストで使われることが多い手法です。
- デプス・インタビュー。1対1でじっくり掘り下げる手法で、センシティブなテーマや個人の行動・心理を丁寧に追いたいときに選ばれます。医療、金融、ライフスタイル領域での実施をよく目にします。
- ワークショップ。カードソーティングやコラージュ制作などの作業を通じて、対象者の思考プロセスを目に見える形にしていきます。UXリサーチやブランド開発の現場で活躍します。
- 製品ユーザビリティテスト。試作品やプロトタイプを実際に触ってもらい、使い勝手を観察します。開発チームがミラー越しに反応をその場で見られるのは大きな利点です。
- オンライン併用調査。地方や海外のクライアントがリアルタイムで視聴したい場合に、ストリーミング配信機能が効いてきます。コロナ禍以降、この使い方は明らかに増えました。
個人的に忘れられないのは、ある食品メーカーのワークショップです。対象者がパッケージを手に取った瞬間の表情と、その後に言葉にした評価がまるで違っていた。言葉にならない反応まで拾えるのは、ミラー越しに観察できる専用施設だからこその経験でした。
インタビュールームの選び方と料金
施設選びで見ておきたいのは、設備、立地、サポート体制の3点です。設備ではマジックミラーの有無、録画機能、配信対応、それに洗面台があるかどうか。洗面台は対象者の身だしなみ確認に地味ながら効いてきます。立地はリクルーティングにも響くので、アクセスの良さを軽く見ない方がいいです。サポート体制では、外資系クライアントの案件なら英語対応の可否を必ず確認しておきたいところです。
料金は東京都内の主要施設で半日4〜5時間あたり30,000円から70,000円ほどが目安です。配信オプションや機材レンタル、当日のスタッフ体制で金額はかなり変わるので、仮予約の段階で詳細な見積もりを取っておくと安心です。料金は抑えめでも当日のサポートが薄いという施設もあるので、トータルコストで見たほうが結果的に納得できます。
インタビュールーム赤坂 バイデンハウスが選ばれる理由
バイデンハウスを設計・運営するにあたって一番意識したのは、使う人の視点です。空間の快適さや設備の使いやすさは、調査の質にそのまま響きます。対象者がリラックスできること、クライアントが集中して観察できること。この両方を成立させるために、国内外で見てきたものを残らず反映しました。
- 2フロア構成。3階はカジュアル、4階は落ち着いたムードと、調査のトーンや対象者層でフロアを選べます。
- マジックミラー設置。クライアントはミラー越しにリアルタイムで観察でき、観察室との音声遮断も徹底しています。
- ZOOM、ストリーミング配信対応。フォーカスビジョン(Forsta)などの配信ツールにも対応し、遠方や海外のクライアントもその場で参加できます。
- 洗面台つき。対象者が到着後に身だしなみを整えられる環境で、緊張をほぐす効果もあります。
- 英語対応スタッフ常駐。外資系クライアントや海外対象者を含む実査にも対応します。
- 対象者最大6名対応。フォーカス・グループ・ディスカッションに合う人数規模をカバーしています。
- 営業時間は9:30から22:00。夜間の実査にも対応でき、スケジュールを組みやすいのも特徴です。
赤坂という立地も、リクルーティングや交通アクセスの面で使いやすいと好評です。清潔で、落ち着けて、スタッフが親切。寄せられる声がそのまま、私たちが目指してきた施設の姿でもあります。定性調査の現場をもう少し快適にしたいと感じている方は、ご見学や仮予約からお気軽にお声がけください。
お電話でのお問い合わせ:03-6441-0989(11:00〜18:00、土日祝除く)
著者プロフィール
石崎 健人
インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役
外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。
