定性調査のプロジェクトが動き出すと、まず気になるのが会場のコスト感ではないでしょうか。リクルーティング費用やモデレーター費用に加えて、会場費も予算に組み込む必要があります。ところがインタビュールームの料金は施設ごとにばらつきが大きく、ウェブサイトには要問合せとだけ書かれていたりして、全体像がつかみにくいのが実情です。ここでは料金相場を整理しつつ、施設選びで見ておきたい点もあわせてお伝えします。
目次
そもそもインタビュールームとはどんな場所?
インタビュールームは、デプス・インタビュー(個別インタビュー)やフォーカス・グループ・ディスカッション(グループインタビュー)といった、マーケティングリサーチの定性調査のために設計された専用の調査会場です。普通の貸し会議室と決定的に違うのは、マジックミラー越しに別室からクライアントがリアルタイムで様子を観察できる点です。
備えている設備としては、インタビュー室と観察室を仕切るワンウェイミラー、録画・録音機材、ZOOM配信やストリーミング配信の環境、クライアントが観察するためのモニタリングルーム、対象者の控え室やスタッフルームなどがあります。
こうした設備をひと通り揃えているぶん、一般的な会議室と比べて料金は高めになります。部屋を借りるというより、調査に必要な環境を一式借りると考えると、価格感がしっくりきます。
インタビュールームの料金相場はどれくらい?
これまで国内外のさまざまなインタビュールームを実際に使ってきた経験から言うと、東京都内の主要施設の料金相場はだいたい以下のような水準です。
- デプス・インタビュー(半日・約4時間)で40,000円〜80,000円程度
- デプス・インタビュー(1日・約8時間)で70,000円〜150,000円程度
- フォーカス・グループ・ディスカッション(半日)で50,000円〜100,000円程度
- フォーカス・グループ・ディスカッション(1日)で80,000円〜180,000円程度
これは会場費のみの相場で、ZOOM配信やストリーミング配信のオプション、フォーカスビジョン(Forsta)などの専用システム利用料が別にかかるケースもよくあります。19時以降の夜間利用に割増を設けている施設もあります。口コミでも、追加料金が思ったより膨らんだという声が見受けられるので、見積もりの段階で基本料金とオプションの内訳をきちんと確認しておくと安心です。
料金だけで選ぶと失敗する? インタビュールームの選び方
コストは無視できませんが、料金の安さだけで決めるのは少し危ない選び方です。私自身、かつて安さを優先して会場を選んだところ、マジックミラー越しの視界が思ったより狭く、モニタリングルームでクライアントに窮屈な思いをさせてしまったことがあります。定性調査は実査の質がそのまま成果物の質に響きますから、設備と環境のチェックは省けません。
施設選びで見ておきたいのは次のような点です。観察室からの視界の広さや音漏れの有無といったマジックミラーの性能、フォーカス・グループ・ディスカッションで6名前後を想定できる対象者の収容人数、ZOOM配信やストリーミング配信の安定性とサポート体制、洗面台の有無や清潔感といった衛生面、英語対応や緊急時のサポートを含むスタッフの動き、夜間の実査に対応できる営業時間、そして対象者が来やすい立地かどうかです。
立地はとくに見落としがちですが、リクルーティングのドタキャン回避にも関わる要素です。駅から遠かったり、ビルがわかりにくかったりすると、当日の対象者誘導に余計な手間がかかってしまいます。
インタビュールーム赤坂 バイデンハウスについて
私が設計・運営しているインタビュールーム赤坂 バイデンハウスは、利用者として感じてきた「もっとこうだったら」という思いを形にした施設です。赤坂という都心の立地にありながら、価格とクオリティのバランスを意識して仕上げました。
- 3階はカジュアル、4階は落ち着いたムードと、2フロアを調査の目的や対象者層に合わせて使い分けられます
- マジックミラー越しの観察がしっかりできる設計で、クライアントのモニタリング環境を大事にしています
- 洗面台を備え、対象者もスタッフも快適に過ごせる清潔な環境です
- ZOOM配信とストリーミング配信に対応し、遠隔地のクライアントもリアルタイムで実査を確認できます
- 英語対応スタッフが常駐し、グローバルプロジェクトや外資系クライアントの案件にも動けます
- 対象者最大6名まで対応でき、フォーカス・グループ・ディスカッションにも使える広さを確保しています
- 営業時間は9:30〜22:00で、夜間の実査や1日に複数セッションを組むスケジュールにも柔軟に対応します
仮予約から本予約、実査当日まで、スタッフが丁寧にサポートします。日程が固まっていない段階でも、仮予約からお気軽にご連絡ください。料金についても、ご要望に合わせてはっきりとお伝えしています。
お電話でのお問い合わせ:03-6441-0989(11:00〜18:00、土日祝除く)
著者プロフィール
石崎 健人
インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役
外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。
