ユーザビリティテスト手法5選 目的別の選び方と実施の要点

ユーザビリティテストをやってみたいけれど、どの手法を選べばいいのか迷う。リサーチの現場でよく耳にする悩みです。UI/UXの改善やサービス設計の初期では、数字だけでは見えないユーザーの行動や思考を捉える必要があります。手法は複数あり、目的や予算、フェーズに応じて使い分けたいところ。定性調査の現場で積み重ねてきた視点から、5つの手法の特徴と選び方を整理していきます。

ユーザビリティテストの主な手法

ユーザビリティテストは、実際のユーザーに製品やサービスを触ってもらい、操作上のつまずきや改善点を洗い出す調査手法です。進行者が介在するモデレートあり型と、自動化ツールで完結するモデレートなし型の2系統に分かれます。定性調査で中心になるのは前者です。

  • 思考発話法(シンク・アラウド)。操作中に頭に浮かんだことを声に出してもらう手法で、直感的なつまずきや誤解が見えてきます。
  • デプス・インタビュー。1対1の対話でユーザーの動機や行動、感情を掘り下げます。ユーザビリティテストと組み合わせると力を発揮します。
  • フォーカス・グループ・ディスカッション。複数のユーザーが意見を交わし、グループのやり取りから潜在ニーズを探ります。
  • エスノグラフィー。ユーザーの生活環境や使用場面を観察し、文脈に根ざした行動を捉えます。
  • ワークショップ。ユーザーと一緒に解決アイデアを出し合う参加型の手法で、プロトタイプの磨き込みに向きます。

ユーザーインタビューと組み合わせる

テストを「使ってもらって終わり」にしてしまうのは、長年やってきた身からするとあまりにもったいない。終了後にデプス・インタビューを挟むと、なぜその操作をしたのか、どこで迷ったのかという背景まで踏み込めます。

インタビュー設計では、質問項目の作り込みが結果を左右します。どう感じましたかと漠然と聞くより、この画面を見たとき最初に目がいったのはどこでしたかと具体的な状況に結びつけて尋ねる方が、語りが豊かになります。仮説をもとに組み立てつつ、ユーザーの言葉を誘導しないオープン・エンド型を意識すると、自然な発話を引き出せます。

人数についてはよく聞かれます。Nielsen Norman Groupの研究では、定性的なユーザビリティテストは5名ほどで主要課題の約85%を発見できるとされています。対象ユーザーのセグメントが複数あるなら、セグメントごとに5名前後を確保すると精度が上がります。

分析フェーズで気づきを整理する

テストと聞き取りが終わったら、インタビューの分析に入ります。ここでつまずく方は意外に多く、データはあるのに何をどう整理すればいいか分からない、という声もよく聞きます。私が現場で使っている手順を紹介します。

  • 逐語録の作成。発話をテキスト化し、後から検索や参照がしやすい状態にしておきます。
  • アフィニティダイアグラム(親和図法)。発言や行動のメモをカード化し、グループに分けながら共通テーマを探します。
  • ジャーニーマップとの統合。行動、感情、思考を時系列で並べ、課題が現れる地点を可視化します。
  • インサイトの言語化。ある状況でユーザーがこう感じ、結果としてこう行動した、という形にまとめます。

分析は発言を集めた段階で止まりがちですが、価値が宿るのはなぜそうなのかという解釈の深さです。複数のモデレーターや観察者で分析セッションを行うと、見落としが減り、解釈の解像度も上がります。

実施環境がリサーチの質を左右する

ユーザビリティテストやデプス・インタビューを実施するとき、場の環境は想像以上に結果へ響きます。国内外のさまざまなインタビュールームを使ってきて強く感じるのは、施設の雰囲気が対象者のリラックス度合いに直結することです。緊張させてしまうと本音が出にくくなり、インサイトの質が落ちます。

そこで紹介したいのが、私自身が設計と運営に携わっているインタビュールーム赤坂 バイデンハウスです。所在地は東京都港区赤坂2-14-8 山口建設ビル 3F/4F。これまでの経験から、こういうルームが欲しかったと思える形を目指して作りました。リサーチャーにも対象者にも使いやすい環境を追求しています。

  • 2フロア構成。3階はカジュアル、4階は落ち着いたムードで、調査目的や対象者層に応じて使い分けられます。
  • マジックミラーを設置。クライアントが別室からセッションをリアルタイムで観察できます。
  • ZOOMやストリーミング配信に対応。遠方や海外拠点との同時観察も可能で、フォーカスビジョン(Forsta)にも対応しています。
  • 洗面台を備え、対象者が長時間滞在しても快適に過ごせます。
  • 英語対応スタッフが在籍。グローバルなプロジェクトや外国人対象者のインタビューにも対応できます。
  • 対象者は最大6名まで。フォーカス・グループ・ディスカッションにも対応するキャパシティです。
  • 営業時間は9時30分から22時。日中のビジネスパーソン調査から夜の消費者調査まで対応できます。

清潔で、落ち着けて、機能的。私がインタビュールームに求めるのはこの三つで、バイデンハウスはこれを満たしています。仮予約の段階から丁寧にサポートが受けられる点も、忙しいリサーチャーやプランナーには助かるはずです。ユーザビリティテストや定性調査の場所を探しているなら、選択肢に加えてみてください。

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著者プロフィール

石崎 健人

インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役

外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。

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