ユーザビリティテストの会場をどこにするかは、調査設計の段階で必ず迷うところです。オフィスの会議室で済ませていいのか、参加者は何人呼ぶのか、そもそもどんな部屋が向いているのか。コンサルティングの現場で何度もユーザビリティテストに関わってきましたが、会場の良し悪しは調査の質にそのまま跳ね返ります。
目次
① ユーザビリティテストとユーザーインタビューの違いを理解する
最初に整理しておきたいのが、ユーザビリティテストとユーザーインタビューの違いです。ユーザーインタビューは、ユーザーの行動や価値観、ニーズをことばで引き出す定性調査で、製品の設計前にも後にも使えます。一方のユーザビリティテストは、プロトタイプや製品を実際に操作してもらい、使いにくさが出る場面を観察する手法です。ユーザビリティテストで見たいのは、参加者がどこで迷い、どこで手が止まるかです。だからこそ、観察者が別室から静かに見守れる環境が向いています。
② マジックミラーと録画設備を確保する
ユーザビリティテストの会場として最も外せないのが、マジックミラーと録画・配信の設備です。観察者が別室から見守れると、参加者の自然な反応を引き出しやすくなります。遠方のチームや海外クライアントへのZOOM配信、ストリーミング配信は、もはや前提といっていい環境です。普通の貸し会議室でもユーザビリティテストはできますが、マジックミラーや配信設備がないと観察の解像度はどうしても落ちます。専用のインタビュールームを使うと観察の精度ははっきり変わります。
③ 静かでアクセスのよい立地を選ぶ
静かで集中できる空間であることは、操作の観察において欠かせない条件です。外の音や視覚的なノイズが少ないほど、参加者はテストに集中できます。また、アクセスのよい立地であることも重要です。参加者が来やすい場所だと、遅刻やドタキャンも減ります。機材の持ち込みができるかどうかも、事前に確認しておきたい点です。テスト用デバイスや録画機材を持ち込めるかどうかで、当日の進行がスムーズになるかが変わります。
④ 少人数を丁寧に観察する設計にする
ユーザビリティテストは、1セッションにつき参加者1名とモデレーター1名で進めるデプス・インタビュー形式が基本です。全体で5〜8名ほど集めれば、主要な課題の8割程度は見えてきます。たくさん集めるより、少人数を丁寧に観察するほうが結果につながります。質問項目の設計では、何が難しかったですかと直接聞くより、操作中の様子を見ながら、今どんなことを考えていますかと思考を引き出すほうがうまくいきます。タスクを操作してもらいながら考えを声に出してもらうシンク・アラウド法も、よく使われる手法です。
⑤ 分析の準備を会場選びと並行して進める
会場を決めるタイミングで、インタビューの設計や質問項目も並行して詰めておくと、当日が楽になります。意外と忘れがちなのが分析の準備です。あとから振り返れるように録画と録音の環境を整えておくことが大切です。観察者が複数いるなら、観察シートを用意してリアルタイムで気づきを書き留められるようにしておくと、分析の手間がぐっと減ります。録画データだけに頼ると、あとで膨大な時間がかかってしまうため、当日の記録体制を整えておくことが重要です。
インタビュールーム赤坂 バイデンハウスは、調査に集中できる環境を徹底的につくることにこだわった施設です。3階と4階の2フロア展開で、マジックミラー、ZOOM・ストリーミング配信対応、英語対応スタッフ常駐など、ユーザビリティテストに必要な設備とサポート体制を整えています。赤坂駅から徒歩すぐという立地で、参加者の来場率も安定しやすい場所です。仮予約は空き状況の確認だけでも受け付けていますので、会場を探している段階でもお気軽にお問い合わせください。
