インタビュールーム撮影の著作権:見落としがちな7つの法的リスク

フォーカス・グループ・ディスカッションやデプス・インタビューを録画したあと、このデータをどう扱えばいいのか迷った経験はありませんか。実査の現場では録音や録画があたりまえに行われている一方で、著作権や肖像権まで意識して運用している現場は思いのほか少ないのが実情です。

インタビュールームでの撮影と著作権の基本

はじめに整理しておきたいのは、著作権と肖像権が別物だという点です。著作権は映像や音声、テキストといった創作物そのものを守る権利で、肖像権は顔や姿を勝手に使われないための権利です。インタビュールームでの撮影には、この二つが同時に絡んできます。

定性調査で収録した映像については、誰が著作権者になるのかという問いが出てきます。映像を制作・編集した側、つまり調査会社やクライアント企業、制作会社が権利を持つ形になるのが通例ですが、機材やスタジオを提供した運営会社との取り決めがないままだと、思わぬ揉めごとに発展することもあります。インタビュールームを予約する段階で、撮影データの扱いについて施設側に確認しておくと安心です。

対象者の肖像権と同意取得

グループインタビューやデプス・インタビューの対象者は、リクルーティング段階で参加への同意を取っていることが多いものの、録画や録音への同意までは明示されていない場合が少なくありません。国内外のさまざまなインタビュールームを使ってきた経験から言うと、実査当日に改めて同意書を交わす運用は、海外のほうがはるかに浸透しています。

日本の定性調査では口頭で済ませる現場も見かけますが、映像を社内報告やプレゼン資料、学術論文などに使う可能性があるなら、書面での同意を取っておくほうが安全です。同意書には次のような項目を盛り込むとよいでしょう。

  • 録音、録画、マジックミラー越しの観察が行われること
  • 映像・音声データの使用目的(社内共有、報告書への掲載、外部発表など)
  • データの保管期間と廃棄の方針
  • 第三者へ提供するかどうか
  • 顔出しの可否やモザイク処理の希望

グループインタビューは4〜6名程度で行うことが多く、複数の対象者が同時に映り込む映像は個別管理が難しくなります。司会役のモデレーターも含め、参加者全員から同意が取れているかを実査前に必ず確かめてください。

撮影データの二次利用に潜むリスク

調査結果をまとめた報告書や動画レポートには、対象者の発言が引用されることがあります。ここで映像そのものを社外セミナーや広告に転用すると、肖像権侵害のリスクが一気に高まります。Google Mapのレビューや口コミサービスに投稿された他のインタビュールーム利用者の声を見ていると、撮影データを別案件に流用された、マジックミラー越しの映像が無断で使われたといった不満は確かに存在しています。調査目的を超えた二次利用はしない、これを大原則にしてください。

ZOOMやストリーミング配信でオブザーバーがリモート観察する場合も油断できません。配信映像を参加者が録画したりスクリーンショットで保存したりするおそれがあるため、配信のルールは事前に共有し、記録禁止である旨をはっきり伝える必要があります。フォーカスビジョン(Forsta)のような専用プラットフォームを使う場合でも、アクセス権の管理は調査主体側の責任です。

グループインタビュー会場選びと撮影環境

著作権や肖像権のリスクを抑えるには、運用ポリシーがしっかりしたインタビュールームを選ぶことが効いてきます。グループインタビューの進め方を考えるうえで、撮影設備が整っているか、データ管理のルールが明確か、スタッフが定性調査に通じているか。この三点はグループインタビュー会場を選ぶ際の核心になります。

これまで使ってきた会場のなかには、機材は揃っているのに録画データの扱いについてのポリシーが曖昧で、担当者によって説明が変わってしまうところもありました。だからこそ、施設側がどこまで筋の通ったポリシーを持っているかは、会場選びで外せない判断軸だと感じています。

インタビュールーム赤坂 バイデンハウスが選ばれる理由

インタビュールーム赤坂 バイデンハウスは、外資系コンサルティング・ファームでの経験と、国内外のインタビュールームを実際に使ってきた視点をもとに設計した施設です。撮影や配信まわりの環境はもちろん、定性調査の現場で本当に必要な機能が過不足なく揃っています。著作権や肖像権に関わるデータ管理についても、予約のタイミングで丁寧にご相談いただけます。

  • マジックミラーを設置し、オブザーバーが自然な状態で観察できます
  • ZOOMやストリーミング配信に対応し、リモートオブザーバーへ安全に映像を届けられます
  • フォーカスビジョン(Forsta)に対応し、専用プラットフォームでの高品質な配信が可能です
  • 英語対応スタッフが常駐し、グローバル案件のデプス・インタビューにも対応します
  • 対象者は最大6名まで対応でき、フォーカス・グループ・ディスカッションの標準的な規模をカバーします
  • 3階と4階の2フロア展開で、カジュアルな雰囲気とムードのある雰囲気を目的に合わせて選べます
  • 洗面台を完備し、対象者やスタッフが安心して使える清潔な環境です
  • 営業時間は9時半から22時まで。夜間のグループインタビュー実査にも柔軟に対応します

モデレーターとして、あるいはオブザーバーとして万全の環境で実査に臨みたい方は、インタビュールーム赤坂 バイデンハウスの空き状況をのぞいてみてください。撮影や配信まわりのご相談も、仮予約の段階で気軽にお寄せいただければと思います。

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お電話でのお問い合わせ:03-6441-0989(11:00〜18:00、土日祝除く)

著者プロフィール

石崎 健人

インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役

外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。

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