はじめてインタビュールームを手配する方や、久しぶりに使う方から、何に気をつければいいのかと相談を受けることがよくあります。定性調査の実査は、準備の段階で当日の進行が大きく変わります。インタビュールームとはどんな場所で、どう選べばいいのか。国内外のさまざまな施設を使い続けてきた経験をもとに、押さえておきたい注意点をお伝えします。
目次
そもそもインタビュールームとはどんな場所?
インタビュールームは、デプス・インタビュー(個別インタビュー)やフォーカス・グループ・ディスカッション(グループインタビュー)といった定性調査を行うための専用施設です。会議室と決定的に違うのは、マジックミラー越しに別室からクライアントやオブザーバーが対象者を観察できる構造になっている点です。
標準的な設備としては、マジックミラー付きの観察室、いわゆるクライアントルームに加えて、録音・録画機器、ZOOM配信やストリーミング配信への対応が求められるようになっています。リモート参加のオブザーバーが増えているぶん、配信環境の品質は施設選びで外せない要素になりました。
予約前に確認しておきたい注意点
インタビュールームを選ぶときに、後から困りやすいポイントがいくつかあります。コンサルティング時代に複数の施設を渡り歩いてきたなかで、実際に苦い思いをした項目を正直にお伝えします。
- 仮予約と本予約の締め切りは施設ごとに異なります。リクルーティングのスケジュールと合わせて早めに動いておきたいところです。
- フォーカス・グループ・ディスカッションで対象者が6名を超える場合、対応できない施設もあります。人数の上限は事前に必ず確認しましょう。
- 夜間の実査では、施設の営業時間が壁になることがあります。後半のグループが押したときに延長できるかどうかを確認しておくと安心です。
- ZOOMやストリーミング配信は、対応していても安定性に難があるケースがあります。配信先のオブザーバーが多い案件なら、フォーカスビジョン(Forsta)などの専用システムへの対応も確認しておきたいところです。
- グローバル案件やインターナショナルなクライアントが参加する場合、英語対応スタッフが常駐しているかどうかは見落とされがちです。
ミラー越しの観察室まわりで気をつけること
インタビュールームの醍醐味は、マジックミラー越しにリアルタイムで対象者の反応を観察できることにあります。ところが、観察室の快適さや機能性は施設によってかなり差があります。観察室が狭くてオブザーバーが密集してしまった、音声が聞き取りにくくてノートをとるのに苦労した、という経験は一度や二度ではありません。
口コミやレビューを見ていても、観察室の音声や映像のクオリティに対する言及は多く、インタビュー中の声が聞き取りにくい、モニターが小さくて表情が読めない、といった声が散見されます。観察環境はクライアントの満足度に直結するので、施設見学の際には観察室側からの視聴体験も必ず確かめてみてください。
観察室に洗面台があるかどうかも、地味ながら効いてきます。長時間の実査でオブザーバーが観察室を離れずに済むかどうかは、集中力の維持に響きます。
料金相場と、安ければいいとは限らない理由
インタビュールームの料金は、立地と設備、サービスによって幅があります。東京都心の施設で半日4〜5時間の利用なら、3〜5万円台におさまることが多いものの、配信オプションや延長料金が加わると総額は変わってきます。
ここで気をつけたいのは、表面上の料金だけで選ぶと結果的に割高になるパターンです。基本料金が安くても配信機材の使用料が別建て、延長が割増になるなど、トータルで見ると印象が変わります。見積もりを取るときには、配信や機材、スタッフ対応など実査に必要な要素をすべて含めた総額で比較するのがおすすめです。
インタビュールーム赤坂 バイデンハウスについて
さまざまな施設を使い続けてきたなかで、こういう施設があればよかったと感じていた点を、実際の設計と運営に反映したのがインタビュールーム赤坂 バイデンハウスです。所在地は東京都港区赤坂2-14-8 山口建設ビル 3F・4Fになります。
定性調査の現場が本当に必要としているものを追求した施設で、特徴は次のとおりです。
- 2フロア構成で、3階はカジュアルな雰囲気、4階はムードある落ち着いた雰囲気。対象者や調査テーマに合わせて使い分けられます。
- マジックミラーは、観察室からの視認性と音声品質にこだわって設計しました。ミラー越しの観察を快適にしています。
- 観察室には洗面台を備え、長時間の実査でも観察室を離れずに済むようにしています。オブザーバーの集中が途切れません。
- ZOOMとストリーミング配信に対応し、フォーカスビジョン(Forsta)も使えます。リモートオブザーバーが多い案件でも安心です。
- 英語対応スタッフが常駐しているため、グローバル案件やインターナショナルクライアントの実査にも対応できます。
- 対象者は最大6名まで対応し、フォーカス・グループ・ディスカッションにも十分な規模です。
- 営業時間は9時30分から22時まで。夜間の実査にも柔軟に動けます。
施設選びは、そのまま調査の品質に響きます。清潔で、使いやすく、機能的という当たり前を当たり前に実現した場所で実査をすることが、良いインサイトを引き出す第一歩だと考えています。インタビュールームを探している方は、バイデンハウスも候補に入れてみてください。
お電話でのお問い合わせ:03-6441-0989(11:00〜18:00、土日祝除く)
著者プロフィール
石崎 健人
インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役
外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。
