定性調査の費用・手法・実施手順を徹底解説|プロが教える選び方

定性調査をやってみたいけれど、いったいいくらかかるのか。そこで足が止まってしまう方は多いはずです。定量調査と比べて費用感がつかみにくく、見積もりを依頼する前から尻込みしてしまう。コンサルティング・ファーム時代から数多くの調査プロジェクトに関わってきましたが、費用の目安が分からないという声は、クライアントからも調査担当者からも繰り返し耳にしてきました。ここでは定性調査の費用の実態と、費用対効果を上げる設計の勘どころをお話しします。

定性調査とは。定量調査との違いから

はじめに、定性調査と定量調査の違いを整理しておきます。定量調査はアンケートなどで数値データを集め、何人中何人がどう答えたかという傾向をつかむ調査です。対して定性調査は、少人数の対象者と深く対話し、行動の背景にある「なぜ」を掘り下げます。

  • 定量調査は数値や統計で傾向をつかみ、サンプル数は数百から数千人規模になります。
  • 定性調査は言葉や観察から深層心理に迫り、サンプル数は数人から数十人程度です。

定性調査でサンプル数が少ないのは、統計的な代表性ではなく深さを優先するからです。一人のインタビューから引き出せる豊かなインサイトは、アンケート千件分でも届かない領域にあります。サンプル数が少ないから信頼性が低いと見られがちですが、そもそも目的が違うので同じ物差しでは測れません。

定性調査の主な手法と費用の目安

定性調査にはいくつかの手法があり、選び方しだいで費用は大きく変わります。代表的なものを見ていきましょう。

  • デプス・インタビューは対象者一名に対して60分から90分ほど深掘りする手法です。対象者リクルート費、モデレーター費、会場費などを含め、1セッションあたり5万円から15万円ほどが目安になります。
  • フォーカス・グループ・ディスカッションは4名から6名で90分から120分ほど議論する手法で、1グループあたり20万円から40万円ほどが相場です。複数グループで実施するのが通例なので、総額では60万円台からを見込んでおきたいところです。
  • エスノグラフィーは対象者の自宅や職場に出向き、生活や行動を観察する手法です。移動や拘束時間が長くなる分、1件あたりの費用はデプス・インタビューより高くなりやすいです。
  • ワークショップは複数の参加者とアイデア出しや課題解決に取り組む手法で、ファシリテーターの力量と準備の手間が費用を左右します。

これまでの現場で痛感してきたのは、安く抑えようとして設計が甘くなり、リサーチをやり直すケースの多さです。設計段階でコストを惜しむと、インサイトの質がはっきり落ちます。最初から相応の予算を組んで臨むほうが、結果的に費用対効果は高くなります。

費用を左右するのは定性調査の設計

定性調査の費用は、設計の段階でほぼ決まります。裏を返せば、設計を丁寧に組み立てれば無駄を削れるということです。費用に効いてくる要素を挙げておきます。

  • 対象者のリクルート条件は、絞るほど費用が上がります。30代、既婚、子育て中、共働き、特定の製品ユーザーといった多重条件は、その分コストに跳ね返ります。
  • セッション数やグループ数は、当然ながら回数が増えるほど費用も増えます。サンプル数は調査目的と予算のバランスで決めるのが現実的です。
  • モデレーターのスキルは単価に反映されますが、引き出せるインサイトの深さがまるで違ってきます。
  • 会場費や配信設備も影響します。マジックミラー付きの専用ルームを使うのか、ZOOMやストリーミングで配信するのかで金額は動きます。
  • インタビューの実施だけでなく、分析とレポート作成にかかる費用も見積もりに含めておきましょう。

設計でいちばん大事なのは、何を明らかにしたいのかを先に固めておくことです。リサーチクエスチョンが曖昧なまま走り出すと、分析の軸が定まらず、追加調査に追われることになります。

インタビュールーム赤坂 バイデンハウスについて

定性調査において、会場選びは想像以上に効いてきます。国内外の多くのインタビュールームを使ってきましたが、設備は揃っているのに動線が悪い、清潔感に欠ける、観察スペースが狭くてクライアントが落ち着けない、そんな場面を何度も見てきました。その積み重ねから、自分自身が本当に使いたいと思える施設として立ち上げたのが、インタビュールーム赤坂 バイデンハウスです。

赤坂2丁目という都心の通いやすい立地に、3階と4階の2フロアを構えています。3階はカジュアルで開放的、4階は落ち着いた雰囲気と、調査の目的やターゲット層に合わせて選べる作りにしました。

  • マジックミラーを備え、クライアントがインタビューの様子をリアルタイムで観察できます。
  • 洗面台付きで、長時間のセッションでも清潔に過ごせます。
  • ZOOMやストリーミング配信に対応し、地方や海外のクライアントとも同時に共有できます。フォーカスビジョン(Forsta)など専用ツールも使えます。
  • 英語対応スタッフが常駐しており、グローバル案件のデプス・インタビューやフォーカス・グループ・ディスカッションも任せられます。
  • 対象者は最大6名まで対応でき、フォーカス・グループ・ディスカッションの標準的な人数をカバーします。
  • 営業時間は9時30分から22時までで、夕方以降の実査にも動きやすい設定です。

仮予約から本予約までの流れもシンプルに整えているので、定性調査の会場を初めて探す方でも迷わず使っていただけます。費用全体で見たとき、会場のクオリティはインサイトの質に直結します。会場選びで迷ったら、インタビュールーム赤坂 バイデンハウスを候補に入れてみてください。

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お電話でのお問い合わせ:03-6441-0989(11:00〜18:00、土日祝除く)

著者プロフィール

石崎 健人

インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役

外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。

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