インタビュールームを探していて、防音は本当に大丈夫なのかと気になったことはありませんか。実査の最中に外の物音が入り込んだり、ミラー室での会話が対象者に漏れてしまったりすると、調査の精度が落ちるだけでなく、対象者にも落ち着いて話してもらえません。定性調査の現場で長年いろいろなインタビュールームを使ってきた私自身、防音のことで「やってしまった」と感じた場面は一度や二度ではありません。今日は、インタビュールームの防音がなぜそれほど大事なのか、選ぶときに何を見ればいいのかを、実体験を交えてお話しします。
目次
そもそも、インタビュールームとはどんな場所か
インタビュールームは、デプスインタビューと呼ばれる個別インタビューや、フォーカスグループディスカッションといったグループインタビューを実施するために設計された専用の部屋です。普通の会議室と決定的に違うのは、マジックミラーを挟んでインタビュー室とミラー室、つまり観察室が分かれていて、クライアントがリアルタイムで対象者の様子を見られるようになっている点です。
この構造ゆえに、インタビュールームには会議室以上の防音性能が求められます。ミラーの向こうで複数のクライアントが議論している声が対象者の耳に届いてしまったり、廊下や外の騒音がインタビュー中に紛れ込んだりすれば、対象者は萎縮し、語る内容まで変わってしまいます。
防音が不十分だと、何が起きるのか
コンサルティングファームに在籍していた頃、都内のあるインタビュールームを使ったときのことです。ミラー室で小声で話しているつもりだったのに、インタビューが終わった後、対象者から「向こうで話してる声、聞こえてましたけど」と言われ、冷や汗をかきました。防音が甘いと、こういうことが現実に起こります。
防音が不十分なインタビュールームで起こりがちなのは、こんなことです。
- ミラー室の会話が対象者に届き、対象者が萎縮したり、聞かれていることを意識してしまう
- 工事音、交通音、隣室の音などが録音に入り、文字起こしが難航する
- インタビューの内容が廊下や隣室に漏れ、機密保持の面でリスクが生まれる
- 見られている、聞かれているという感覚が強まり、本音が出てこなくなる
定性調査の質は、対象者がどれだけリラックスして本音を語れるかで決まります。防音は、その土台を整えるための最低条件だと考えています。
インタビュールームの防音、何をチェックすべきか
インタビュールームを選ぶときに見ておきたい防音まわりのポイントをまとめます。設備や候補施設を検討する際の参考になれば嬉しいです。
- 壁と天井の防音処理。吸音材や遮音材が入っているか、施工がしっかりしているか
- ドアの気密性。隙間から音が漏れていないか、重量のある防音ドアが採用されているか
- ミラー室とインタビュー室の遮音。マジックミラー自体の防音性能と、仕切り壁の厚み
- 空調音。稼働音が大きいと録音に影響するので、実際に室内で耳で確かめる
- 立地と建物構造。幹線道路沿いや雑居ビルの上階は、外部騒音が入りやすいことがある
インタビュールームの料金相場は、東京都内なら1時間あたり5,000円から15,000円前後が多いものの、防音設備や付帯サービスの差で価格は大きく動きます。安さに飛びつかず、設備をきちんと確かめてください。ネットの口コミやGoogleマップのレビューに、音漏れが気になったとか録音に雑音が入ったといった声が残っていることもあるので、予約前にひと通り目を通しておくと安心です。
インタビュールーム赤坂 バイデンハウスの防音と設備について
私自身が設計と運営に関わったインタビュールーム赤坂 バイデンハウスでは、防音性能を施設づくりの最優先事項のひとつに据えました。国内外のインタビュールームを実際に使ってきた中で「ここが惜しい」と感じてきた点を、設計段階から一つずつつぶしています。
インタビュー室とミラー室の間には、遮音性の高いマジックミラーと十分な厚みのある仕切り壁を入れ、ミラー越しに観察しているクライアントが普通の声量で会話できる環境を整えました。ドアの気密性にもこだわり、廊下側への音漏れを最小限に抑えています。
主な設備と特徴は次のとおりです。
- 3階はカジュアルな雰囲気、4階はムードのある雰囲気と、2フロア展開で調査内容やブランドの世界観に合わせて使い分けられる
- マジックミラーを設置し、ミラー越しのリアルタイム観察に対応
- ZOOM配信やストリーミング配信に対応し、遠方のクライアントもオンラインで実査に参加できる
- 洗面台つきで、対象者もスタッフも快適に過ごせる清潔な環境
- 英語対応スタッフが常駐し、外資系クライアントの実査もスムーズに進行
- 対象者は最大6名まで対応でき、フォーカスグループディスカッションにも十分な広さ
- 営業時間は9:30から22:00まで、夜間の実査にも柔軟に対応
インタビュールームなんてどこを使っても同じだと思っていた方ほど、実際に入っていただくと、防音や清潔感、細部の設備の差が調査の質に直結することを感じてもらえるはずです。インタビュールーム赤坂 バイデンハウスは、東京・赤坂という立地の良さと落ち着いた環境を両立させた施設として、多くのリサーチャーやクライアントにご利用いただいています。実査の予定がある方は、まずは仮予約から気軽にご検討ください。
お電話でのお問い合わせ:03-6441-0989(11:00〜18:00、土日祝除く)
著者プロフィール
石崎 健人
インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役
外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。
