インタビュールームの撮影機材、プロが実際に使う7つの必需品

定性調査の準備をしていて、インタビュールームの撮影機材ってどこまで揃っているんだろう、と気になったことはありませんか。実査当日に映像や音声でつまずくと、せっかく拾えたはずのインサイトが台無しになります。料金や立地と並んで、撮影機材の充実度は施設を選ぶうえで外せない判断軸です。国内外のインタビュールームを渡り歩いてきたなかで、機材まわりで痛い目にあったという話は何度も耳にしてきました。ここでは、現場目線で撮影機材まわりを整理してお伝えします。

インタビュールームに撮影機材が必要な理由

インタビュールームは、デプスインタビュー(個別インタビュー)やフォーカスグループディスカッション(グループインタビュー)といった定性調査のために設計された専用スペースです。一般的な会議室と違うのは、マジックミラー越しに観察できる構造になっていることと、実査の記録や分析に使う撮影・録音環境が整っていることの二点です。

定性調査では、映像と音声の記録が成果を左右します。対象者の表情、間の取り方、ふとした身振り。言葉にならないこの手の情報こそが、定性ならではの収穫です。あとから映像を見返してはじめて気づくこともあり、撮れていませんでしたでは取り返しがつきません。

インタビュールームの標準的な撮影機材

これまで使ってきた施設を思い返すと、設備のレベルは想像以上にバラつきがあります。Google マップのレビューでも、音声が聞き取りにくかった、カメラアングルが固定で使いづらかった、といった声をときどき見かけます。きちんと設計されたインタビュールームには、おおむね次のような機材が備わっています。

  • 固定カメラ。対象者の表情や場の様子を記録する基本機材で、複数台あればモデレーターと対象者を同時に押さえられます。
  • マイクと集音設備。天井埋め込み型や卓上型などがあり、複数名が同席するグループインタビューでは、全員の声をクリアに拾えるかが効いてきます。
  • モニターやディスプレイ。スティミュラス(刺激物)の提示や、別室からの映像確認に使います。
  • 録画・録音システム。その場でデータを保存でき、後日のトランスクリプト作業にもつながります。
  • Zoom配信やストリーミング配信。クライアントがリモートで観察するための機能で、最近の実査ではほぼ前提になっています。

これらがどの程度のクオリティで揃っているかで、施設の格はかなり変わります。

撮影機材で差がつく選び方のポイント

インタビュールームを料金相場だけで決めるのは少し危ういです。1セッションあたり数万円から十数万円というのが目安ですが、撮影機材の使用料や配信オプションが料金に含まれているかは施設によって違います。安いと思ったら配信は別オプションでした、というケースもあるので、見積もりの段階で中身を確認しておきたいところです。

施設選びで私が見ているのは、次のような点です。

  • カメラの設置台数と画角。対象者の表情をきちんと捉えられるか、ズームや角度の調整ができるか。
  • 音声のクリアさ。グループインタビューでも全員の声が濁らずに録れるか。
  • Zoomやストリーミング配信の安定性。回線の強さと、Forsta(旧フォーカスビジョン)などのツール対応状況。
  • マジックミラー越しの視認性。バックルームから観察するクライアントが、対象者の表情まで読み取れるか。
  • スタッフのサポート体制。機材トラブルが起きたときに、すぐ動いてもらえるか。

撮影機材は、揃っているかどうかではなく、実査中に確実に動くかどうかで見ます。どれだけ腕のいいモデレーターがいても、記録が欠ければ分析に響きます。

ミラー越しの観察環境も同じくらい効いてくる

撮影機材の話で見落とされがちなのが、マジックミラー越しの観察環境です。クライアントがバックルームから実査を見るとき、映像だけでなく肉眼でしっかり確認できるかどうかも、施設選びでは大きなポイントになります。

過去に使ったある施設では、ミラーの映り込みが強くて対象者の表情がよく見えないことがありました。手元のモニターで補えはしたものの、ミラー越しに直接見るのとは情報量が違うんですよね。照明のバランスやミラー自体の品質は、思っている以上に観察体験を左右します。

インタビュールーム赤坂 バイデンハウスの撮影・配信環境

こうした現場の経験を全部詰め込んで設計したのが、インタビュールーム赤坂 バイデンハウス(東京都港区赤坂2-14-8 山口建設ビル 3F/4F)です。撮影機材、配信環境、観察環境にこだわり、実査をスムーズに回せる空間に仕上げました。

  • マジックミラー設置。ミラー越しの観察に合わせた照明設計で、バックルームからの視認性を確保しています。
  • Zoom配信・ストリーミング配信対応。リモートのクライアントもリアルタイムで実査を観察できます。Forstaにも対応しています。
  • 3階と4階の2フロア展開。カジュアルな雰囲気の3階と、落ち着いた4階を、調査テーマや対象者属性に合わせて選べます。
  • 洗面台つきで、対象者が安心して過ごせる清潔な環境を整えています。
  • 対象者最大6名まで対応。グループインタビューにも収まる広さとレイアウトです。
  • 英語対応スタッフが在籍しており、インバウンド調査や外資系クライアントとの実査にも対応できます。
  • 営業時間は9時30分から22時まで。夜間の実査にも合わせられます。

撮影機材と配信環境は、定性調査のアウトプットに直結します。機材のことはよくわからないからとりあえず会議室で、という判断が、あとから大きな後悔に変わることもあります。実査の設計と同じだけの熱量で、施設選びにも時間をかけてみてください。インタビュールーム赤坂 バイデンハウスでは仮予約も受け付けています。

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著者プロフィール

石崎 健人

インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役

外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。

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