ユーザーインタビューの適切な人数とは?5〜8人が最適な理由と根拠

ユーザーインタビューは何人にヒアリングすれば足りるのか。プロダクト開発やUXリサーチの現場でよく出てくる悩みです。少なすぎれば判断材料として心もとなく、多すぎれば時間もコストも膨らみます。人数設計は調査全体の精度を左右する勘所のひとつ。定性調査に長く関わってきた経験から、現場で使える考え方をお伝えします。

ユーザーインタビューの人数に絶対の正解はない、それでも目安はある

適切な人数は、調査の目的とインタビュー形式によって変わります。よく引用されるのがニールセン・ノーマン・グループの研究で、5人のユーザーでインターフェースの問題の約85%を発見できるというものです。ユーザビリティテストの文脈で語られることが多い数字ですが、定性的なユーザーインタビューにも通じる考え方です。

ただしこれはひとつのセグメントに限った話。ターゲットが複数の属性に分かれるなら、セグメントごとに5名前後を置くのが現実的です。とりあえず10人やれば安心という発想で人数を積むより、誰に何を聞くかを詰めてから人数を決めるほうが、調査の精度は明らかに上がります。

インタビュー形式によっても適切な人数は変わる

ユーザーインタビューには大きく2つの形式があります。ひとりずつ話を聞くデプス・インタビュー、いわゆる個別インタビューと、複数名で議論を促すフォーカス・グループ・ディスカッション、いわゆるグループインタビューです。それぞれの特性と人数の目安は次の通りです。

  • デプス・インタビューは1回につき1名で行います。プロジェクト全体では1セグメントあたり5〜8名が目安。個人の深層心理や行動の背景を掘り下げたいときに向きます。
  • フォーカス・グループ・ディスカッションは1回につき4〜6名ほど。グループ内のやり取りから生まれるインサイトが強みで、製品コンセプトの評価や態度変容の探索に適します。

形式が変われば、インタビュールームに求める設備も変わります。フォーカス・グループ・ディスカッションなら、複数名が向き合って座れる広めのテーブルと、マジックミラー越しに観察できる環境が必要です。会場選びは設計段階から一体で考えておくと、あとから困りません。

飽和を意識した人数設計、インタビューのコツ

定性調査の人数設計には理論的飽和という考え方があります。新しいインタビューを重ねても新しい気づきが出てこなくなった状態を飽和とみなし、そこで調査を終えるというものです。実務では、まず5名インタビューして途中で分析を挟みつつ、必要なら追加する柔軟な設計が使い勝手よく機能します。

これまで多くのプロジェクトを経験してきて感じるのは、人数を闇雲に増やすより、質問項目の精度を上げたほうがインサイトの深さに直結するということです。なぜそうしたのか、そのとき何を感じたか。行動と感情と文脈を引き出す問いを中心に組み立てておけば、少ない人数でも十分なデータが集まります。

分析フェーズも人数設計に影響します。人数が増えれば文字起こしの量もふくらみ、アフィニティ・ダイアグラムやコーディングの工数も膨らみます。自分たちで分析しきれる量か逆算してから人数を決めるのも、現場ならではの判断です。

人数とセグメント設計の落とし穴、実体験から

コンサルティング・ファーム時代を含めて、さまざまな現場でユーザーインタビューの運営に関わってきました。よく見かけた失敗のひとつが、セグメントを細かく切りすぎて、1セグメントあたり2〜3名になってしまうケースです。

30代女性で子育て中、都市部在住のスマホヘビーユーザー、というように条件を絞り込みすぎると、リクルーティングが難しくなるうえ、出てきた発言が個人の話なのかセグメントの傾向なのか見分けにくくなります。セグメントは意味のある軸で切る、人数を担保できるかを同時に確認する。この2つはセットで考えたいところです。

グループインタビューでは、参加者が多すぎると発言が一部に偏ったり、議論が散漫になったりすることがあります。経験上、いちばん議論が活性化するのは4〜5名の構成です。6名を超えるとモデレーターの負荷も上がり、深掘りが難しくなる場面が出てきます。

インタビュールーム赤坂 バイデンハウスが選ばれる理由

人数や形式が決まったら、次はどこで実施するかです。インタビュールームの環境は、参加者のリラックス度にも、モデレーターの集中力にも、オブザーバーの観察精度にも、確実に効いてきます。国内外のさまざまな施設を使ってきた経験をもとに設計したのが、インタビュールーム赤坂 バイデンハウス(東京都港区赤坂2-14-8 山口建設ビル 3F/4F)です。

  • 2フロア構成です。3階はカジュアルな雰囲気、4階は落ち着いたムードのある空間で、インタビューのトーンや対象者の属性に合わせて選べます。
  • マジックミラーを設置し、クライアントがリアルタイムでセッションを観察できる、定性調査の基本設備を整えています。
  • 洗面台付きで、参加者が気持ちよく過ごせる清潔な環境を保っています。細かい点ですが、利用者からの評価が高いところです。
  • ZOOMやストリーミング配信に対応し、遠方のクライアントやチームメンバーもリアルタイムで観察・参加できます。フォーカスビジョン(Forsta)にも対応します。
  • 英語対応スタッフが在籍し、グローバル企業の調査や外国人対象者を含むインタビューも安心して実施できます。
  • 対象者は最大6名まで対応し、フォーカス・グループ・ディスカッションに適した規模をカバーします。
  • 営業時間は9:30〜22:00で、夜間の実査にも柔軟に対応します。

使いやすく、清潔で、機能的に。自分が使いたいと思えるインタビュールームを追求した結果がバイデンハウスです。仮予約は実査の日程が固まる前の段階でも受け付けています。

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著者プロフィール

石崎 健人

インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役

外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。

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