ミニグループインタビューって通常のグループインタビューと何が違うのか、何人くらい集めればいいのか。定性調査の設計を担当するリサーチャーやマーケターの方から、こんな質問をよくいただきます。フォーカス・グループ・ディスカッション、いわゆるグループインタビューはマーケティングリサーチの定番ですが、その小規模版にあたるミニグループインタビューは、使いどころを押さえておくと調査設計の幅がぐっと広がります。基本の考え方から進め方、会場選びまで、実務で押さえておきたい話を順に書いていきます。
目次
ミニグループインタビューとは。フォーカスグループとの違い
まずフォーカスグループそのものを整理しておきます。フォーカス・グループ・ディスカッションは、6〜8名ほどの対象者を一室に集め、モデレーターが進行しながら特定のテーマについて議論を引き出す定性調査の手法です。参加者同士のやり取りから、個別インタビューでは出てこない発言や気づきが生まれる点が、この手法ならではの持ち味です。
ミニグループインタビューは、その参加人数を3〜4名に絞った形だと考えてください。人数が少ないので一人あたりの発言量が増え、議論が深くなりやすいのが特徴です。デプス・インタビューほど一人を掘り下げきれるわけではありませんが、グループの相互作用を保ちながら、密度の濃い対話を引き出せます。
- 通常のフォーカス・グループは6〜8名で、多様な意見を幅広く拾うのに向いています
- ミニグループインタビューは3〜4名で、一人の発言時間が長く、深掘りに向いています
- デプス・インタビューは1名で、個人の心理や行動を徹底的に掘り下げます
ミニグループインタビューが向いている場面
グループインタビューの人数設計は、調査目的によって大きく変わります。これまで国内外のさまざまな案件に関わってきた経験からいうと、ミニグループインタビューが力を発揮するのは次のような場面です。
- リクルーティング条件が厳しく、対象者を多く集めにくいとき
- 健康、医療、金融など、大人数では話しにくい題材を扱うとき
- プロトタイプや試作品を実際に手に取ってもらいながら意見を聞きたいとき
- 専門性の高いB2B調査で、特定の職種や役職に絞って話を聞くとき
- グループの相互作用は見たいけれど、発言量を均等に確保したいとき
以前、あるヘルスケア製品のコンセプトテストを8名のフォーカス・グループで実施したところ、声の大きい参加者の意見に他の方が引きずられ、意見の幅が結果的に狭くなってしまったことがありました。同じテーマをミニグループに切り替えてみると、全員が自分の言葉で丁寧に話してくれ、示唆の濃いデータが得られました。人数設計は、思っている以上に調査品質を左右します。
ミニグループインタビューの進め方。司会、時間、構成
進行の大枠は通常のフォーカス・グループと変わりません。ただ、人数が少ないぶん、モデレーターの関わり方には工夫が要ります。
標準的なセッションは90〜120分。最初の10〜15分はアイスブレイクで、自己紹介や日常的な話題から入って緊張をほぐします。続く15〜20分のウォームアップでは、テーマ周辺の日常行動や意識を広めに聞いていきます。50〜70分のメイントピックが調査の核で、コンセプトや刺激物を提示しながら深掘りします。最後の10〜15分のクロージングで全体を振り返り、自由発言の時間も取ります。
ミニグループでは参加者が少ないので、司会が意識して全員から発言を引き出す必要があります。6〜8名の場では会話が自然に回っていくこともありますが、3〜4名だと沈黙が目立ちやすく、ファシリテーションの巧拙が調査品質にそのまま出ます。一方で、一人ひとりに丁寧に向き合える分、なぜそう思ったのかを掘り下げる問いを重ねやすく、個人の体験や感情の背景まで届きやすいのもこの規模ならではです。
グループインタビューの会場選び。ミニグループに求められる設備
ミニグループインタビューを実施するときは、会場選びも見過ごせません。これまで国内外の多くのインタビュールームを使ってきましたが、会場の雰囲気は対象者の発言量や場の空気に確実に響きます。古びた施設や清潔感に欠ける部屋では、対象者がどこか落ち着かず、本音を引き出しにくいと感じる場面もありました。
Googleマップのレビューを眺めていても、清潔で落ち着いた雰囲気だとか、スタッフの対応が丁寧だといった声が多く、対象者にとっての居心地のよさが調査品質にもつながると実感します。ミニグループインタビューに合う会場には、次のような条件が求められます。
- 3〜4名が圧迫感なく座れる、ほどよいサイズの部屋であること
- クライアントが隣室からリアルタイムで観察できるマジックミラーがあること
- 対象者がリラックスできる清潔で落ち着いたインテリア
- 遠方のクライアントも参加できるZOOM配信やストリーミング配信に対応していること
- 外資系クライアントや海外対象者が関わる場合は、英語対応スタッフがいること
インタビュールーム赤坂 バイデンハウスがミニグループインタビューに選ばれる理由
こうした現場での気づきをもとに設計したのが、東京・赤坂にあるインタビュールーム赤坂 バイデンハウスです。3階はカジュアルで話しやすい雰囲気、4階は落ち着いたムードのある空間で、2フロアの違うトーンを案件に合わせて使い分けられます。ミニグループインタビューのように少人数でじっくり話し合う調査にも、ちょうど合う環境です。
- 対象者は最大6名まで対応。ミニグループから標準的なグループインタビューまで柔軟に使えます
- マジックミラーがあり、クライアントは隣室からリアルタイムで観察できます
- ZOOMやストリーミング配信に対応しており、遠方や海外のクライアントもオンラインで観覧できます
- 洗面台つきで、対象者が長時間滞在しても快適です
- 英語対応スタッフが在籍しており、外資系クライアントや外国語話者の対象者にも対応できます
- 営業時間は9時30分から22時まで。夜間の実査にも組み込めます
- 東京・赤坂という立地で、都心からアクセスしやすく、対象者にも来てもらいやすい場所です
使いやすく、清潔で、機能的な場所でインタビューをしたい。それがバイデンハウスを立ち上げた出発点でした。ミニグループインタビューはもちろん、デプス・インタビューやワークショップなど、さまざまな定性調査の場として使っていただけます。仮予約からお気軽にどうぞ。
お電話でのお問い合わせ:03-6441-0989(11:00〜18:00、土日祝除く)
著者プロフィール
石崎 健人
インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役
外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。
