オンライングループインタビューの設計から分析まで:失敗しない7つの実施手順

オンラインでグループインタビューをやってみたいけれど、対面と何が違うのか、会場は本当に必要なのか、進め方はどう変わるのか。定性調査の設計に携わっていると、こうした声をよく耳にします。コロナ禍を経てオンライングループインタビューは定着しましたが、いざ実施しようとすると悩みどころが意外と多いものです。フォーカスグループの基本から、オンライン形式の進め方や会場選びまで、実務の視点でお伝えします。

フォーカスグループとグループインタビューの関係

まず言葉の整理から。フォーカスグループとグループインタビューはほぼ同義で使われますが、正式にはフォーカス・グループ・ディスカッション、略してFGDと呼ばれます。複数の対象者が同じ場に集まり、モデレーターのファシリテーションのもとで自由に意見を交わす手法です。個人インタビュー、いわゆるデプス・インタビューでは引き出しにくいグループダイナミクスや参加者同士の相互作用を捉えられるところに持ち味があります。

消費者の声を聞くだけならアンケートでも事足ります。ただし、なぜそう感じるのか、他者の意見を聞いて考えがどう揺れるのか、といった深層や文脈まで掘り下げたいときにFGDが力を発揮します。マーケティングの仮説検証や新商品コンセプトの評価で広く使われている理由もここにあります。

オンライングループインタビューの特徴と対面との違い

オンライングループインタビューは、ZoomなどのWeb会議ツールを使い、対象者・モデレーター・クライアントがそれぞれ離れた場所から参加するFGDの形式です。私自身、国内外でさまざまな定性調査に関わってきた経験から、オンライン形式の特徴を整理しておきます。

  • 地理的な制約がなくなり、全国どこに住む対象者でも招集できるので、リクルーティングの幅が広がります。
  • 自宅から参加できるぶん、対象者がリラックスして本音を話しやすいという声も聞きます。
  • クライアントはマジックミラー越しに傍聴する必要がなく、複数拠点から同時に参加できます。
  • 表情や身振りが画面越しになるため、非言語情報の読み取りはモデレーターの観察力に左右されます。
  • 会話のテンポや間の取り方が対面と異なるので、グループダイナミクスを生むには司会の工夫が要ります。

オンラインだから安心と高をくくって準備を省くと、当日の通信トラブルや対象者の操作ミスで実査が止まってしまうこともあります。これは私自身の反省でもあります。

進め方、人数、司会のポイント

進行そのものは対面と大きく変わりません。ただ、オンラインならではのコツがいくつかあります。

人数は、対面では1グループ6〜8名が一般的ですが、オンラインでは4〜6名に絞ったほうが進行はスムーズです。画面上では発言が重なりやすく、誰が話すかの混乱も起きやすいからです。

モデレーターには、オンライン特有のスキルが要ります。沈黙をどう扱うか、発言順をどう整えるか、チャット機能をどう活かすか。対象者がZoomに不慣れなときは、実査前に短い接続テストの時間を設けておくと安心です。Google Mapのレビューでスタッフの丁寧なサポートが評価されている施設は、当日のトラブル対応力も高い傾向があります。

会場については、オンラインなら不要では、と思われがちですが、モデレーター側の収録・配信環境は軽視できません。自宅やオフィスだと、通信、防音、カメラ映りが安定しないことがあります。専用のインタビュールームを使えば、クライアントへのストリーミング配信や録画の品質がぐっと上がります。

インタビュールーム赤坂 バイデンハウスのご紹介

インタビュールーム赤坂 バイデンハウスを設計したとき、私がこだわったのは、オンライン配信にも対面調査にも使いやすい環境にすることでした。国内外の施設を自分で使ってきて、ここが惜しいと感じた点を一つずつ潰しています。

  • ZOOMでのオンライングループインタビューはもちろん、フォーカスビジョン(Forsta)を使った配信にも対応しています。
  • マジックミラーを備え、対面の実査ではクライアントが別室から傍聴できます。
  • 3階と4階の2フロア構成で、3階はカジュアルな雰囲気、4階は落ち着いたムードのある空間。調査テーマや対象者に合わせて使い分けられます。
  • 対象者は最大6名まで。オンライングループインタビューに合う規模感で設計しました。
  • 洗面台を備え、対象者が長時間滞在しても快適に過ごせる清潔な設備です。
  • 英語対応のスタッフがいるので、外資系クライアントや海外対象者が含まれる調査でも進められます。
  • 営業時間は9時30分から22時まで。夜間の実査にも対応します。

場所は東京・赤坂、東京都港区赤坂2-14-8 山口建設ビルの3階と4階です。アクセスのよさは、リクルーティングした対象者に足を運んでもらいやすい点として、調査設計の段階から評価いただいています。仮予約や本予約のご相談はお気軽にどうぞ。オンライングループインタビューが初めての方の疑問にも、ひとつずつお答えします。

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著者プロフィール

石崎 健人

インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役

外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。

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