グループインタビューの人数は何人が最適?4〜8名を基準に設計する実践的判断基準

グループインタビューを設計するとき、最初につまずきやすいのが人数の問題です。少なすぎれば意見が広がらず、多すぎれば場が散漫になって収拾がつかなくなります。この匙加減で調査の質はずいぶん変わってきます。フォーカス・グループ・ディスカッション、いわゆるグループインタビューにおける適正人数の考え方を、実務の視点からお話しします。

フォーカスグループとは何か。人数を考える前提として

フォーカス・グループ・ディスカッションは、複数の対象者がモデレーターの進行のもとで特定のテーマについて自由に話し合う定性調査の手法です。参加者同士の発言が刺激し合うことで、一対一のデプス・インタビューでは引き出しにくい、会話の流れの中から立ち上がるインサイトが拾えます。

新商品のコンセプト評価、広告クリエイティブの反応確認、ブランドイメージの把握など、用途は幅広い手法です。私自身、コンサルティング・ファームに在籍していた頃から国内外で相当数のグループインタビューに関わってきましたが、人数設計を甘く見て後悔したプロジェクトをいくつも見てきました。

グループインタビューの人数、基本の考え方

標準的な人数は1グループあたり4〜6名です。この範囲に収めるのには、はっきりした理由があります。

  • 4名未満だと発言のバリエーションが乏しく、グループダイナミクスが生まれにくい。1〜2名が黙ると場がほぼ止まります。
  • 4〜6名なら全員が発言しやすく、モデレーターも回しやすい人数帯です。意見の多様性と場の管理のバランスがちょうどよく取れます。
  • 7名以上になると発言機会が偏り、声の大きい参加者に議論が引っ張られがちです。モデレーターの負荷も上がり、収録や分析の精度にも響きます。

欠席や途中離脱に備えて予備招集をかける運用もありますが、当日に会場へ揃った人数が7名以上にならないよう調整するのが通常です。以前ある施設で予備招集の管理が甘く、当日8名揃ってしまったことがありました。モデレーターがかなり苦労していたのを覚えています。

テーマや対象者属性によって人数を調整する

4〜6名が基本とはいえ、調査内容や対象者の特性によって適正な人数は動きます。設計段階で次のような観点を持っておくと判断がしやすくなります。

  • 健康、金融、家族関係といったセンシティブなテーマでは、4名程度に抑えると参加者が安心して話せる空気がつくれます。
  • アイデアを発散させるブレスト的な用途では、6名前後にすると多様な視点が出やすくなります。
  • シニア層や子育て中の方など、発言のペースがゆっくりな対象者では、4〜5名のほうが一人ひとりの言葉をじっくり拾えます。
  • 専門家や有識者が対象なら、少人数でも議論が深まります。4〜5名が落としどころになることが多いです。

経験を重ねたモデレーターほど、人数は少ないほうが深い話が出ると口を揃えます。会場のキャパシティや予算の都合で人数が先に決まりがちですが、本来は調査の目的から逆算したいところです。

グループインタビューの会場選びと人数の関係

人数が固まったら、次に効いてくるのが会場選びです。参加人数に対して部屋が広すぎると会話が散り、狭すぎると圧迫感で本音が出にくくなります。部屋の空気感は、何十箇所ものインタビュールームを使ってきて、思っている以上に調査の質を左右すると実感しています。

観察室の有無も外せません。クライアントがマジックミラー越しに実査を見るスペースがあるかどうか、加えてZoom配信やストリーミング配信への対応も、いまや確認必須の項目です。

インタビュールーム赤坂 バイデンハウスについて

私が設計と運営に携わっているインタビュールーム赤坂 バイデンハウス(東京都港区赤坂2-14-8 山口建設ビル 3F/4F)は、こうした実務上の悩みを一つずつ潰すつもりでつくった施設です。国内外のインタビュールームを使ってきた経験から、使いやすさ、清潔さ、機能性にこだわっています。

対象者は最大6名に対応し、標準的なフォーカス・グループ・ディスカッションを無理なく実施できます。3階と4階の2フロア構成で、調査のトーンや目的に合わせて選べます。

  • 3階はカジュアルな雰囲気で、日用品や食品、ライフスタイル系のテーマに馴染みます。
  • 4階は落ち着いたムードがあり、ラグジュアリーブランド、金融、医療といった重めのテーマに向きます。
  • マジックミラーを備え、クライアントは観察室から実査をリアルタイムで見られます。
  • 洗面台つきで、長時間の実査でも対象者やスタッフが快適に過ごせます。
  • ZoomやストリーミングTel配信に対応し、遠方のクライアントや複数拠点での同時観察にも使えます。
  • 英語対応スタッフが在籍し、外資系クライアントや海外モデレーターが入る調査にも対応できます。
  • 営業時間は9:30から22:00まで。夜間の実査にも対応しています。

人数設計の段階から会場スタッフにご相談いただいて構いません。何名で、どんなテーマを、どんな対象者と進めたいかを教えていただければ、適したフロアや運営の組み立てについてもお話しできます。調査の成否は、設計段階からすでに動き出しています。

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著者プロフィール

石崎 健人

インタビュールーム株式会社(リサート)取締役
株式会社バイデンハウス 代表取締役

外資系コンサルティング・ファームを経て現職。マーケティングリサーチャーであり定性調査のモデレーター。アドタイにて「Z世代の誤解とリアル。ビーリアルな、密着エスノ記」連載中。

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