UXリサーチをやってみたいけれど、どの手法を選べばいいのかわからない。プロダクトマネージャーやデザイナーの方から、こうした相談をよく受けます。ユーザーの行動を深く理解するUXリサーチは、プロダクトの成否を分ける工程ですが、手法の種類が多く、最初の一歩で迷ってしまうのも当然です。ここでは代表的なUXリサーチ手法を整理しつつ、ユーザーインタビューの設計から実施、分析までを実践的にお話しします。
目次
① UXリサーチの手法は定性と定量に分かれる
UXリサーチの手法は、定量調査と定性調査に分かれます。アンケートやアクセス解析といった定量調査は、何が起きているかを数値でつかむのに向いています。対して定性調査は、なぜそうなのかという理由や背景を掘り下げる調査です。UXリサーチで重視されるのは、ユーザーの本音や行動の文脈に踏み込める定性調査で、デプス・インタビュー、フォーカス・グループ・ディスカッション、エスノグラフィー、ユーザビリティテスト、ワークショップといった手法があります。現場ではこれらを組み合わせて使うことが多いものの、入門としていちばん取り組みやすいのはデプス・インタビューです。
② インタビューの成否は実施前の設計で決まる
ユーザーインタビューがうまくいくかどうかは、実施前の設計でほぼ決まります。コンサルティングの現場で数多くのインタビューに立ち会ってきましたが、準備の質がそのままインタビューの質に表れます。リサーチの目的を一文で言語化し、対象者の条件を絞り込み、1セグメントあたり5〜8名を目安に人数を設定します。質問の構成は、オープンクエスチョンを中心に過去の具体的な体験をたどる流れを組み立てます。はい・いいえで終わらない問いを軸に設計することで、はるかに豊かな答えが返ってきます。
③ 当日は沈黙を恐れず対象者を待つ
当日のコツとして、私がいちばん大切にしているのは沈黙を恐れないことです。対象者が考え込んでいるとき、つい次の質問を重ねたくなりますが、その沈黙の中にこそ本音が潜んでいます。少しだけ待つ姿勢が、深い発言を引き出します。環境もインタビューの質に直接影響し、対象者がリラックスできる空間かどうかで発言の自然さが変わります。圧迫感のある部屋や清潔感に欠ける施設だと、対象者が緊張したまま終わってしまうこともありました。
④ 分析では発言の奥にある意図や感情を読み取る
インタビューが終わったら、記憶が新しいうちに記録を整えます。分析では一言一句の書き起こしより、発言の奥にある意図や感情を読み取ることが肝心です。複数の対象者で繰り返し現れたテーマやパターンを拾い上げることで、インサイトが立ち上がってきます。流れとしては、発言の記録、コーディング、テーマの抽出、インサイトの言語化という順序が一般的です。チームで付箋を使ったアフィニティダイアグラムを行うと、多角的な視点でパターンを見つけやすくなります。
⑤ インタビュールーム赤坂 バイデンハウスで質の高いリサーチを実現
ユーザーインタビューやユーザビリティテストでは、施設選びが思っている以上に効いてきます。インタビュールーム赤坂 バイデンハウスは、私自身が国内外のさまざまなインタビュールームを使ってきた経験をもとに、使いやすく清潔で機能的な空間を追求してつくった施設です。2フロア展開で目的に合わせて選べ、マジックミラーやZOOM配信に対応し、クライアントがリアルタイムで観察できます。洗面台を完備し、英語対応スタッフがいるため、外資系クライアントや海外対象者のインタビューにも対応できます。対象者は最大6名まで対応し、営業時間は9時30分から22時まで夜間のインタビューにも柔軟に対応します。仮予約・本予約のご相談はいつでも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
